- 式(2.208)の導出
式(2.205)に式(2.206)を代入し、(2.207)を解とすると
と導出できる。
- 式(2.208)の解が式(2.209)のになること
がそれぞれ独立しているとすると、
が成立すればよいことがわかる。ここで、式(2.208)下より、
を考える。とすると
となり、式を満たすことがわかる。
- 式(2.210)のが境界条件を満たすこと
が得られ、境界条件を満たしていることがわかる。
- 式(2.211)の計算
- 式(2.214)の導出
を求めると式(2.210)より
となる。状態数を求めるにあたって、半径の球の厚さの部分の体積は表面積との積で求められるため、
と書ける。これをを用いて表すと
と書ける。この中の状態はすべて
のエネルギーであると考えるため、式(2.214)を求めると
と導出できる。
- 式(2.215)について
規格化によって書き直す式は式(2.196)になると思われる。
に制約が明記されている場合は式(2.206)のようにとして書き換えて式(2.212)が得られることを加味すると
式(2.196)の規格化定数は式(2.212)と同様に
となる。
- 式(2.218)の導出
式(2.217)を式変形する。この際、
となることを用いる。
と導出できる。
- 式(2.220)の導出
式(2.218)に式(2.219)を代入する。
となる。
- がに等しいこと
となる。
- 式(2.222)の導出
一般的に
と書けることを利用して、を代入すると
となる。
- p.125下:がの奇数べきの項に対してのみ符号を変えること
一般的に
と書けることを利用して、とを代入すると式(2.221a)は
となる。ここでを同様に展開すると
となる。ここで、の部分は共通であるため残りの部分に着目すると、にはが含まれている。従ってを展開した際のの指数が奇数の時は、を展開したときのの係数と倍の違いがあり、符号が異なることがわかる。
を加味すると、この関数にはの偶数のべきしか含まない。奇数のべきは奇数と偶数のべき同士の積でしか生じないため、式全体としても奇数のべきの時、符号が逆になると言える。
- 式(2.224)の最初の変形
と書ける。
- 式(2.227)の導出
と導出できる。
- 式(2.228)の導出
と導出できる。
- 式(2.230)の導出
と導出できる。
- (1)式(2.229)の変換を利用
が得られ、これを代入した。
- 式(2.233)の導出
p.127下部に記載の通り、章末問題2.25から求めることができる。演習問題であるため簡易的に導出する。
となる。また、
と書かれる。ここで、(1)より、の指数はのものしかないことがわかる。これを利用して
ここで、(1)(2)式中で同じの指数を持つ項の係数を比較すると
と得られる。
- 式(2.235)に対してになること
のとき
より、右辺と左辺が一致することから式(2.235)を満たすことがわかる。
のとき
より、右辺と左辺が一致することから式(2.235)を満たすことがわかる。
- 式(2.237)の導出
より、
と導出できる。
- 式(2.245)の導出
式(2.243)に式(2.244)を代入する。
と導出できる。
- 式(2.247)の導出
式(2.245)に式(2.246)を適用する。
と導出できる。
- 式(2.249)の導出
ここでは
となることを用いると
と導出できる。
(1)について、よくある導出では
と展開して求めていく(今回の導出とは異なる展開になっている)。その際に、W_1(x)は負号になる。そこで、展開係数に代入した時を鑑みて(1)では正の方を用いた。
- p.133:ポテンシャルを線形に近似すると解がエアリー関数で与えられること
式(2.243)においてとする。と置換すると
となることを用いると
となる。この式の解は式(2.237)より、エアリー関数になることが知られている。
- 式(2.254)の導出
式(2.252)(2.253)の余弦関数の中身がの整数倍の違いになることを考えると
となる。
- 式(2.260)(2.261)の導出
式(2.252)(2.253)の余弦関数の中身を考える。p.135上部より、奇パリティであることからの時にになるため、
となる。ここで、ポテンシャルが原点対象であることを鑑みると、同じエネルギーに対して
になることがわかる。これらが同じ値をとるとみなすと、
になることから、
が導ける。を計算すると
が得られるため、
と導出できる。また、偶関数であることを用いると
と導出することができる。
- 式(2.262)の導出
と導出することができる。